top of page
同志社大学大学院生命医科学研究科
遺伝情報研究室
Genetic Code Laboratory
Doshisha University
Graduate School of Life & Medical Sciences
〒610-0394
京都府京田辺市多々羅都谷1−3
医心館 IN341S - 345S
Tel : 0774-65-6273(教授室)
6280(ラボ)
Fax: 0774-65-6274
NRF3による新たな脂質代謝リプログラミング
コレステロールや脂肪酸などの脂質は脂溶性ホルモンや細胞膜の原料に使われる非常に重要な物質であり、その代謝異常は肥満や糖尿病、動脈硬化、さらには癌の発症・進展にも関連することが知られています。私たちはNRF3が新たな脂質代謝の調節メカニズムを制御していることを発見しました。具体的にはNRF3がコレステロール合成においてカギとなる転写因子SREBP2と協調的にメバロン酸・コレステロール生合成の律速酵素であるHMGCRの転写を協調的に誘導していることを見出しました。しかし予想外にもNRF3はコレステロール生合成を誘導せず、ゲラニルゲラニル二リン酸(GGPP)という物質を産生する方向へと代謝をリプログラムしている可能性を見出しました。ここで、細胞内のコレステロール量を一定に保つために、NRF3はマクロピノサイトーシスと呼ばれる基質非特異的なエンドサイトーシスを誘導し、細胞外からコレステロールを取りこみ補っていることも明らかにしました。
© 2013 by Genetic Code Lab. All rights reserved.
bottom of page